乳首マッサージ始める << 最新の日記一覧 >> ヘーゼルナッツロール

2005/09/16 06:00
[ あいり妊娠中親育て ]

でも、女でよかった。

32W6D/妊娠9カ月
 女だから とか
 妊娠してるから とか
 フリーだから とか
 住んでる場所 とか…

仕事の現場では 悪気はなくても
そういう事をハンデに受け止められる事がある。

 実力だけで 自分はどこまで通用するか?
 男性と全く同じ扱いで どこまでやれるだろうか?
 一人の仕事人として どんな評価をされるだろうか?

事務所を辞めてから ますますそう思うようになり、
数年前から実験的に、年齢やキャリアなど
偏見を生むような個人情報を何もかも隠して挑んだ取引先があった。
(さすがに性別と住所は隠せませんが…)

  *  *  *  *  *  *  *

おかげさまで事故もなく順調に取引させて頂いてたのだけど…
数日前、首を切られました。
というか、切ってもらいました。。。
これってリストラ? それともリタイア?
その辺よくわかりませんが、
真の原因が私ではないみたいなのでひとまず安心。

打ち合わせの時はいつも大きなカバンでお腹を隠していたので、
妊娠している事は見事に気付かれなかったけど、
最後の最後に「実は私妊娠…」と言ってしまいそうだった。
少し、同情がほしかった。
でもこの一言こそがリタイアの言葉だと思い口をつぐんだ。

残念な結果ですが、臨月間近の私にとっては、
逆にグッドタイミングの引き際だったことは確か。
どちらかというと成るようになった結果。レットイットビー。

  *  *  *  *  *  *  *

でも、いきなりの告知だったにも関わらず 驚きや悔しさは無くて、
ただただ大きなプレッシャーからの開放感と、爽快感!!!
だってもうこれからは、
フリーなのに社員抱えてるフリしなくてもいい。
ということは、事務所を留守にしてもいいし、
仕事のない平日は旅行に行けるし、
電話もメールも転送しなくていいし、
出産予定日のズレにビクビクしなくてもいいし、
病室がネット接続できないことを悩む必要もなくなった。
あ〜、、、なんて自由なんだーーー
嬉しくて嬉しくて仕方ない。。。。

ルンルンと軽快な足取りで電車に乗り込んだんだけど、
帰りの特急電車の中、知らぬ間に涙が出てきて
気付いたら声を押し殺しながら泣いていた。

ずっと頑張ってきたけど、私の実験はここで終わりです。

鴨川で缶コーヒー片手に「バカヤロー!!」と叫びたかったけど、
まっすぐ家に帰って真っ先に腹帯をベリベリ…と外した。
頑張って装着してたプレッシャーの鎧と一緒に。。。
そうそうコレこれ。この開放感!
やっぱ今の私にはコレが一番。